2022年03月18日
microCMSを採用してみてわかったターゲットと得意なことをまとめます。
最近は割と暖かくなってきたなぁ、と思ったらめちゃくちゃ寒くなってきてもうよくわかりません。
こんにちは、巳波みなとです。
今回はCMS使うのやめた話です。
こんなブログ見てる人はCMSの意味なんて説明しなくてもわかると思いますが、簡単に言うとブログとかで記事を書く画面だったり、それを管理するシステムだったりのことをCMS(コンテンツマネジメントシステム)と呼んだりします。
今までこのブログではNetlify CMSというCMSを使っていました。
無料かつ高機能で、かなり太っ腹なサービスでした。
ただ一つ不満があって、日本語で変換をしようとするとめちゃくちゃバグる。
文字が消える。
これが本当にイライラするんですよね....(というか使い物にならない)
私がNetlify CMSを使うのをやめたたった一つの理由 | 謎の技術研究部
こちらのブログでも同じことが触れられているので、私だけが抱える問題ってことはなさそうです。
Netlify CMSの他に、主流なCMSとしてはContentfulというものがあるのですが、これは制限が結構キツいのと個人的にこのサービスで苦い体験をしているため採用はせず。
次に目をつけたのが、microCMSでした。
microCMSは日本製のCMS(珍しい!)で、Hobbyプランという無料プランが備わっているうえにAPIアクセス回数に制限がないなど、無料枠がめちゃくちゃ太っ腹なCMSです。
編集者が使いやすいというところに重きを置いて開発がされているようで、例えばNetlifyCMSやContentfulが開発者向けのサービス(エンジニアがサイトに組み込んで、エンジニアが更新することが想定されている)のに対して、microCMSはライターや広報担当者などの非開発者が更新することを想定して開発されています。
そのため操作がかなり直感的かつ簡略化されていて、めちゃくちゃわかりやすい感じになってます。
友達から「microCMS使いたいけどやりかたわからんから教えて」と言われたので、使ったことなかったんですがAPIなんて全部一緒だろうということで試しに使ってみたんですね
そしたら感動的に使いやすいし、実装も爆速で終わっちゃって「これいいやん」となったんですよね、それで自分のサイトにも採用しようとそういうわけです。
実はこのサイトにテストで一回組み込んでみたんですよね。
組み込み自体は前やったようにめちゃくちゃ簡単にできたので「これはもう安泰やな」と思ってたんですが、テスト記事を書いている時に、結構不満が出てきてしまったんですよね。
出てきた不満点は
こんな感じです。
Markdown対応に関しては、ただの私の勘違いです。
ほとんどのCMSでは、搭載しているエディタはMarkdownエディタです。
それは開発者のほとんどが記事執筆にMarkdownを利用するためであり、開発者のためのツールであるが所以だと思います。
しかしmicroCMSは 編集者 のためのエディタです。
microCMSが搭載しているのはMarkdownエディタではなく、リッチテキストエディタです。
私は勝手にmicroCMSが搭載しているのはMarkdownエディタだと勘違いしていたので、ここに不満が出ました。
microCMSでMarkdownが書けるのは、microCMSの粋な計らいであり、本来であればエディタ上のUIからスタイルを選択するべきなのです。
それにしても貼り付けた時に自動で解釈して反映はしてほしいな~と思います。
(が、公式ドキュメントにも「変換はスペース、または改行のタイミングになります。」と明記されています。)
「こんなの別にいらないでしょ」という人がほとんどかもしれませんが、私はブログを書くためにGyazoのURLを貼り付けます。
なんでNetlifyなどのサーバーにアップロードせず、Gyazoなどから配信しているかというと、データ転送量の問題です。
ウェブサイトは基本、HTMLやCSS、JSなどのサイトを構成するファイルと、画像や動画などのメディアファイルでできています。
HTMLなどは大体数KB~数MBくらいですが、画像や動画などは数十MBくらいあります。
そしてほとんどのウェブサイトのホスティングサービスは、アクセス数よりもデータの転送量、つまりサーバーからどれくらいのデータが転送されたかというところに課金をします。
ウェブサイトをホスティングする上で節約をするには、この転送量をどれだけ減らすか、というのが大切だったりするのです。
ここでさっきの話になりますが、Gyazoを利用すれば、画像の転送はGyazoのサーバーから行われるため、ホスティングサービスの転送量は消費されません。
なので私は画像の転送にGyazoを使用しているのです。
さて、このmicroCMSもホスティングサービスと似たような感じで、APIの呼び出しに課金はされませんが、データの転送量に制限があります(20GB/月)
microCMS的にはここに限界を感じてもらうことで次のプランに移行して課金してもらうことで利益を得たいのだと思いますし、それが普通です。
ですが、画像アップロード画面にURLを貼り付けるボタンがほしいな~と思ってしまいます。
これは要望が多いみたいなので今後実装されると思います(問い合わせして回答もらいました)
これも編集者としては不要ってことになるんですかね、Markdownとかだと言語を指定できるので、ほしいな~と思いました。
これは好みが分かれそうです。
これまでのクソ長い文章でわかったと思いますが、私はWebからMarkdownを書いてブログに反映したいだけでした。
なのでたぶん最初からCMSなんていらなかったんだと思います。
というわけでこれからはVSCodeを使ってブログを書くことにします。
microCMS、本当に編集者のためのCMS!って感じがします。
自分で使うにはかなり使い勝手が悪いと感じましたが、編集者からしたらかなり扱いやすいと思います。
特にカスタムフィールド+繰り返しは、開発者がセットアップをして、編集者が扱うには最適だと思います。商品の登録とかすごい楽そう。
あとから文字列や数値を変更する可能性のあるページや、ニュースページを制作するのに、開発者が作ってあとは編集よろしく!ってやるにはかなり便利です。
今回自分のサイトで採用してみて、断念して、得意不得意がよくわかってよかったです。
今後たぶん案件とかではmicroCMSを採用すると思います。
これからも採用しては「なんか違うなぁ」をやりまくって、いろんな知見をつけれればいいなと思いました。
おしまい。
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